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現役MV監督の仕事内容をご紹介 | MVの作り方 Yuuukizm編

撮影技術

はじめに

皆さん、こんにちは。

MV 監督の Yuuukizm です。突然ですが私は MV 監督になりたくて、映像制作を始めました。

初めて MV 監督をしたのが19歳のころでした。約7年間 MV 監督をしています。そして映像制作会社 株式会社 IZM.PRO を設立し代表をしています。

数々の MV を制作してきましたが、初めて MV をとったあの日から私の情熱は変わっていません。

今回の  IZM.PRO | イズムプロメディアでは

 MV を監督するにあたっての仕事内容と準備の大切さ

を紹介します。

私個人は映像のクオリティに対して、撮影編集と準備はちょうど同じくらい大切だと思っています。

MV 制作における準備に関して、私なりの考えをシェアさせて頂きます。MV 制作に関して解説しているこのような記事は、珍しいと思います。私が駆け出しのころ調べても全然出てこなかったので。

映像を始めたあの頃の自分がこの記事を見て、喜んでくれる姿をイメージして書いています。皆さんの参考になれば幸いです。

MV 監督の数だけやり方は様々だと思うので、いい感じの距離感から読んでください。感覚的な話もしてしまっていると思います。

なぜ準備が大切なのか

なぜ準備が大切なのか。

準備を完璧にして自分の渾身のアイデアを100%映像に落とし込み、楽曲のパワーを最大限引き出すことができるからです。

100%落とし込んだ映像を視聴者さんに見てもらいたいんです。そしてアーティストさんに喜んでもらい、自分が残した映像を一人でも多くの方に見てもらうこと。私はそれを望んで制作にあたっています。

私は MV の制作が今でも大好きですし、アイデアが生まれた際のワクワクは何にも代えがたい最高の瞬間です。

ただ0%から1%にしたアイデアを映像で100%にするにはかなりの準備が必要です。私の中では準備を怠ると、どんどん%が削られていく感覚です。

初監督している時。2019年

初めての MV 撮影はもちろん、ほぼ1オペ状態からでした。今では IZM.PRO のスタッフや様々なプロが私の作品に協力してくれています。

1オペは1オペで、アーティストさんと自分への認識だけで成り立ちますが、力を貸してくれる人がいないため、自分自身で完璧に制作をし、完成度も上げなければなりません。

規模感が大きくなるほどたくさんの関わってくださるスタッフさんが増え表現の幅は広がりますが、認識のずれは生まれやすくなってしまいます。

その為、どんな監督にもすべき準備があります。

まずは自分の準備を完璧に行い(ワンオペの場合はここまで)、そして制作チームの準備まで完璧にする必要があります。

その過程をなるべくさらけ出して紹介します。良い記事だったらぜひシェアをして、私にいい記事だったと連絡をください。

【STEP1☑】イメージの企画・構成

私の MV 監督としての武器は1本の MV のなかでテーマを決めて物語や演出を完結させることだと考えています。そしてそれが私が MV を作っている理由で、もっとも楽しい作業です。

綺麗な映像をひたすら垂れ流すのではなく、MV のまとまりはかけがえのない構成要素の一つです。

さて、準備に入っていきます。まずは楽曲を聞くこと。

簡単な作業に見えますが、私はこの時間をとても大切にしています。

私ははじめて聞いた際に直感で、ざっくりしたテーマを浮かべ、決めています。この工程は長年試行錯誤を繰り返してきました。

何回も何回も聞いて答えを出そうとしていた時期もありましたが、分かったことは大半1回目に聞いた時のイメージから派生することでした。そして何回も何回もふわっと聞いてしまうことで、楽曲になれてしまいアイデアが滞る場面もありました。

その経験から私は1回目に聞く際にイメージを浮かばせて4-5回でイメージの基盤を作っています。

その際にとっても大切なことは熱狂すること。

アーティストさんは楽曲制作に熱狂し、人生をかけ、制作しています。

感覚的な話で、お伝えしづらいですが私は熱狂しています。手に汗握るといいますか、、熱狂によって楽曲により寄り添うことでアイデアの扉が開きます。

ここまで書けば、聞く環境の大切さに気が付いていただけた方もいらっしゃるでしょう。

アイデアの扉を開くに最適な環境設定がものすごく大切です。

ふわっと何かの作業中に聞いてしまうのではなく、私はめちゃくちゃ構えて聴きます。

誰もいない事務所で、夜のほうが頭が冴えているので夜に、部屋を薄暗く、この環境が最高です。

事務所を借りる前は山で考えていました。

皆様もそれぞれ良い環境を編み出してみてください。

アイデアの扉が開く瞬間がとても好きです。この初期衝動の臨場感を余すことなく紙に書きまくります。

少しの手がかりでもよいので、思いついたことを大体A4の紙が埋まるほど書きます。

この紙が埋まれば、私の中で第一段階は終了です。達成感とワクワクでいい感じです。

【STEP2☑】構成さらにブラッシュアップ

初期衝動でテーマを決めた後は、少し時間を置き構成を組み始めます。(時間をおかずにそのまま一気に取り組むこともあります。)

時間は大体丸一日くらい置きます。なぜ置くのか。

初期衝動のままに熱狂して決めたアイデア、書きなぐったイメージの熱を一度冷まします。

客観的に1歩引いた視点から、見るためです。これは本当に大切な工程です。

考えている時何時間もこんな感じらしいです。

MV 制作はもちろん映像監督の色を映像に投影することがとても大切です。

しかしやりすぎてしまうと楽曲のイメージが崩れたり、かけ離れたり、アーティストの強みを弱めてしまいます。

ここで基盤のイメージがズレていたり、行き過ぎていたら、修正を。無ければ、映像の展開を決めカットの大まかな流れを組み始めます。

【STEP3☑】ロケーションを決める

全体の構成が決まったら、次は撮影場所(ロケーション)を探します。

イメージの基盤を作る段階、構成を決める段階で脳内にロケーションは必ずセットで見えてくると思います。

イメージとロケがあっていなければ、せっかくのイメージが台無しです。

ロケーションは大きく分けると基本的に外ロケやスタジオでのどちらかです。

私は6年ほど MV 監督をしてきてロケーションをさがすことにかなりの時間を費やしてきました。そしてその都度リスト化しています。

「ここ今回は使えなくても絶対使う機会があるかもな...」って感じで。

なのでロケ選びで悩むことは少なくなってきました。

スタジオ選びのカギ🔓

スタジオを選ぶカギは、費用感、広さ、機材の有無、使いやすさ(駐車場や備品、スタッフさんが帯同しているか)この4点かなと思います。

広さについては要注意で一見広く見える撮影スタジオでも、広角レンズで撮影している為、実際行ってみて驚愕することは何回かありました。この経験は誰しもがあると思います。

なので私は平米数を必ずチェックしています。この数字を見れば、驚愕することはなくなります。

スタジオ全体の平米数だけでなく、ハウススタジオであれば部屋ごと、シロホリであればホリの平米を。なるべくピンポイントでチェックしましょう。

ロケの選び方

私のロケの選び方はお気に入りのロケ掲載サイトが3-4あるのでそのサイトを全て調べます。リストに入れていない新たなロケが見つかることも!

外ロケの場合は、ひたすらに歩いて私は探します。この間は22km歩いていました。

私は MV を撮影する曲を聴きながら歩くあの時間が大好きです。更なるイメージがたくさん浮かびます。

「んなの無理だよ」と感じる方も多いと思います。IZM.PRO スタッフに話しても決して真似をするメンバーは現れていませんので

そんな方は Google マップのストリートビューなどでも難なく散歩できますので活用してみてください。

また後ほど紹介しますが、ロケハンには必ず行きましょう!

【STEP4☑】制作チーム編成を組む

続いてはチーム編成を組みます。

撮影の規模感や撮影する内容によって編成は大きく変わるので、作品ごとにオーダーメイドで組んでいます。

ただ主要メンバーは IZM.PRO スタッフと慣れ親しんだメンバーで行っています。

気心知れた現場メンバーであることは私的にはとても良い環境です。現場ではコミュニケーションひとつで作品のクオリティに大きく反映されます。

【STEP5☑】ロケハン

続いてはロケハン。ロケハンにはどんなにスケジュールが詰まっていても向かうようにしています。

違いは一目瞭然です。おおきなメリットがあります。それは撮影当日にイメージを持った状態でバタつかない

ロケハンでは目で見て撮影環境が把握できます。

撮影当日と同じ時間に行けば、日差しの明るさや角度、またカメラを持ち込めば、レンズ感を決めることができます。

ロケハンを行わなければ、当日合わせることになり、だいぶバタつきます。

また撮影当日は時間内にすべてのカットを最大限のクオリティで撮影したい気持ちが強いです。

その為、初めていく場所では、パフォーマンスが最大限発揮できません。

トイレどこだっけ」「ここって遮光していいんだっけ」などなど、作品に関係のないことを当日の現場で考えたくありません。

なのでロケハンはしたいのです。IZM.PRO スタッフも同じ気持ちなので、制作チームの主要メンバーも帯同することが多いです。

【STEP6☑】カットリストを作成する

ロケハンも終えたところでカットリストを完成させます。

カットリストには、書き起こしたイメージをカットごとの内容やアングルや撮影機材、撮影尺を記載しています。

私は AD (アシスタントディレクター)さんと制作しています。資料の作成をモニタリングしながら自分の頭を整理することはとても助かっています。なくてはならない存在です。

実際にIZM.PROで使用しているカットリストを載せておきますのでぜひ参考にしてみてください。(テスト用に書いているので雑なのはお許しください。)

カットリスト(絵コンテあり)

これは MV 監督によってさまざまですが、私は当日の1カット、1カットまですべて組み切ります。よく撮影スタッフには私が詳細にカットリストを作るのでほめて頂きます。

1カット1カットまですべてのカットを詳細に組みきる監督は私にとっては当たり前ですが、MV では意外と少ないのかもしれません。

1カット、1カット組むことは私の頭の中を整理できるほか、撮影時間を正確に算出できます。その上で、当日生まれたアイデアを追加で撮ります。

カットリスト(絵コンテ無し)

カットリスト・絵コンテの作り方は IZM.PRO メディアの他の記事でまとめていますのでぜひご覧ください。

【STEP7☑】主要メンバーでミーティング

続いては主要メンバーでのミーティングです。オンラインで行うことが多いです。

今までの工程で作成してきた資料やロケハンのデータを共有するとともに、技術的に、スケール的にイメージ通りの作品ができるのかを各ジャンルのプロに確認します。

さらに客観的な視点や、専門的な視点からアイデアをもらい、イメージをブラッシュアップする場としてもミーティングを行っています。

【STEP8☑】撮影時間を算出して香盤表を作成する

続いて香盤表の作成です。これも AD (アシスタントディレクター)さんやプロデューサーと行います。

香盤表は撮影のスケジュールや段取りをまとめた進行表です。

作り方や細かい説明に関しては、 IZM.PRO メディアの別の記事で紹介しているのでそちらをぜひ!

AD (アシスタントディレクター)としていつも MV に携わっている IZM.PRO の佐藤君が事細かに書いてくれていますので。

時間の算出方法は、先ほど組んだ1カット1カットの撮影カットに撮影時間を加えれば完成です。

最近では1カットごとの想定時間に余裕を持たせ撮影が最終的に巻いたら、さらに+αで新たなカットや当日浮かんだカットを撮っています。押しても余った時間で取り返せます。

撮影時間に狂いがあったり、ざっくり組んでいると大切なカットを撮りそびれたり、追加でロケ代がかかり、100%の映像を制作できませんので細心の注意を。

【STEP9☑】制作チームでミーティング

すべての段取りが整ったところで、制作チームのすべてのメンバーでミーティングを行います。

映像の構成や中身について、ミーティング前に各スタッフに共有し、目を通してもらってから、撮影の流れをすべて確認します。

まず私の作品に対する熱を共有します。士気が高まります。

まずはいつ誰が何をするのか。制作チームみんなが「あの時間、誰々は、何々をしている」と認識していただきます。

これが共通認識として持てていれば最高のチームです。当然その段階でカットの内容やイメージはすりあっているので。

そして私はこの工程を踏めていること、チームのみんなに心から感謝です。

無理なお願いをしちゃうこともありますが、更なる発想を出してくれたり、生きた目をして制作に臨んでくれています。宝物っす。

皆さん忙しいので、 IZM.PRO メンバーは事務所で、他のスタッフさんはオンラインが主です。30分から1時間半くらいします。

【STEP10☑】前日準備をして、良く寝る

これで私の準備は大体終了しました!

監督になると前日準備は、カット内容の確認がほとんどです。良い MV になりそうか、今一度確認します。

撮影前日には、準備事項をすべて終え、なるべく早く寝ましょう。睡眠が一番大切です。

監督が現場にいないと撮影は始まりません。コンデションを整えましょう。

おわりに

今回の IZM.PRO メディアでは私 MV 監督 Yuuukizm の MV 制作の準備をお伝えしました。

なんと1年以上ぶりの執筆でした。書いていると自分の作品に対する姿勢を見直したり、振り返れるのでとても良い時間でした。

2-3日費やしました。私はほとんど独学で MV 制作にあたっています。その為、今回紹介した内容も自分でブラッシュアップしながらたどり着きました。

それをなるべく濃い内容でお伝えしました。有料級かもです。

好きなことであればいくらでも探究心は湧いてきますし、好きであるものが高みへたどり着くと信じています。

私は MV 大好きですし、これからも最高の MV 作品を作っていきたいです。また監督を任せてくださるアーティストさん、携わってくださる、スタッフのみんなに心から感謝します。

私の監督作品は IZM.PRO HP の制作実績から見れますので、ぜひ色々見てみてください。私の最新情報はInstagramで公開しているのでぜひフォローを。

そして MV のお問い合わせはこちら。

それと、撮影風景も IZM.PRO YouTube にて配信しています。こちらもぜひ。

IZM.PRO MV 制作のメイキングはこちら

IZM.PRO MV 制作に関する記事はこちら

 

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