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動画撮影で照明がチラつく原因とは?フリッカーを防ぐ設定と対処法|LED・蛍光灯編

特集

はじめに

皆さん、こんにちは。

企業プロモーション映像や採用動画、SNS 動画などを制作している株式会社 IZM.PRO|イズムプロです。

室内で動画を撮影した際に、

「画面に横線が入ってしまう」

「映像の明るさがチラチラ変わる」

「肉眼では問題ないのに、カメラで撮ると色味が変わる」

といった経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

このような現象は、照明の明滅とカメラのシャッタースピードが合っていないことで起こる、フリッカーと呼ばれる現象の可能性があります。

フリッカーは、蛍光灯や一部の LED 照明、デジタルサイネージなどの光源の下で発生することがあります。

撮影時には気付きにくくても、編集画面で確認した際に横線や明るさのムラが見つかると、撮り直しが必要になる場合もあります。

特に企業 PR 動画や採用動画、インタビュー動画などでは、人物の顔に明るさのムラが出ると、映像全体の印象にも影響します。

今回は、動画撮影で照明がチラつく原因と、フリッカーを防ぐための設定・対処法を、 LED 照明と蛍光灯に分けて解説します。

フリッカーとは

フリッカーとは、照明の明るさが高速で変化することで、動画にちらつきや横線、色味の変化などが写り込む現象です。

人の目には常に明るく光っているように見える照明でも、実際には非常に短い間隔で明滅している場合があります。

カメラはその一瞬の光を記録するため、照明が暗くなったタイミングと撮影のタイミングが重なると、映像に明るさのムラや横線として写ることがあります。

クラブでのミュージックビデオ撮影

動画では、フリッカーが次のような形で現れることがあります。

  • 映像の明るさが細かく変化する
  • 画面の上部や下部に暗い帯、明るい帯が流れる
  • 人物の肌や白い壁の色が不自然に変化する
  • 同じカットの中で露出が安定しない
  • デジタルサイネージやモニターが縞模様になる

映像全体に大きく出る場合もあれば、人物の顔や背景の一部だけに出る場合もあります。

そのため、撮影前に液晶モニターで確認するだけでなく、短いテスト撮影を行い、録画した映像を再生して確認することが重要です。

フリッカーが起こる主な原因

フリッカーの原因は、照明の点灯周期とカメラのシャッタースピードが合っていないことです。

照明によっては、電源周波数や調光方式の影響で、非常に短い間隔で明るさが変化しています。

この変化を人の目で認識することは難しいですが、カメラでは映像のちらつきとして記録される場合があります。

特に影響が出やすいのは、以下のような環境です。

  • 蛍光灯が使われているオフィスや会議室
  • 調光機能付きの LED 照明が設置されている室内
  • 店舗の天井照明やショーケース照明
  • 体育館、工場、倉庫などの大型照明
  • 駅、商業施設、イベント会場などの照明
  • デジタルサイネージや大型モニターを背景にした撮影
  • シャッタースピードを速く設定している撮影

特に、調光機能付きの LED 照明は、明るさを下げた際にフリッカーが出やすくなる場合があります。

また、同じ LED 照明でも、照明機器の種類や電源、調光器、設置環境によって発生のしやすさが異なります。

そのため、「 LED 照明なら必ずフリッカーが出る」「蛍光灯なら必ず出る」と決めつけるのではなく、実際の撮影場所で確認することが大切です。

日本では地域によって電源周波数が異なる

フリッカー対策を考える際には、撮影場所の電源周波数も重要です。

日本では、地域によって電源周波数が異なります。

東日本では 50 Hz、西日本では 60 Hz が使われています。

この違いによって、フリッカーを抑えやすいフレームレートやシャッタースピードも変わります。

一般的な動画撮影では、地域の周波数に合わせて撮影設定を考えることが基本になります。

50 Hz 地域での基本設定

50 Hz の地域では、フリッカーを抑えるために、フレームレートを 25 fps、シャッタースピードを 1/50 秒に設定する方法が基本です。

50 Hz の周期に合わせることで、蛍光灯などの照明によるちらつきを抑えやすくなります。

60 Hz 地域での基本設定

60 Hz の地域では、フレームレートを 30 fps、シャッタースピードを 1/60 秒に設定する方法が基本です。

企業 PR 動画やインタビュー動画などで 30 fps を使用する場合は、60 Hz の照明環境ではこの設定が扱いやすいことが多いです。

ただし、これはあくまで一般的な考え方です。

使用している照明の種類や調光状態、カメラの機種、撮影設定によっては、上記の設定でもフリッカーが出る場合があります。

設定を決めた後は、必ず実際に録画して確認しましょう。

蛍光灯でフリッカーを防ぐ設定と対処法

蛍光灯は、フリッカーが発生しやすい代表的な照明の一つです。

会議室、オフィス、学校、店舗、工場などでは、現在でも蛍光灯が使われていることがあります。

蛍光灯下で撮影する場合は、まず撮影場所の電源周波数に合わせて、フレームレートとシャッタースピードを設定することが基本です。

50 Hz 地域で撮影する場合

50 Hz 地域では、以下の設定から試すのがおすすめです。

  • フレームレート:25 fps
  • シャッタースピード:1/50 秒

24 fps や 30 fps で撮影すると、照明の周期と合わず、ちらつきが出る場合があります。

映像の納品仕様や編集環境に問題がなければ、蛍光灯下の撮影では 25 fps を選ぶことで、フリッカーを抑えやすくなります。

60 Hz 地域で撮影する場合

60 Hz 地域では、以下の設定から試します。

  • フレームレート:30 fps
  • シャッタースピード:1/60 秒

一般的な企業動画やインタビュー動画で使用されることが多い設定です。

60 Hz の照明環境では、1/60 秒を基準にすることで、照明のちらつきを抑えやすくなります。

蛍光灯下で設定しても改善しない場合

基本設定でもフリッカーが残る場合は、撮影設定以外に原因がある可能性があります。

例えば、照明器具自体が古く光量が安定していなかったり、複数種類の照明が混在していたりする場合です。

また、窓からの自然光と室内照明が混ざることで、映像全体の明るさや色味が不安定に見える場合もあります。

次のような点を確認してみましょう。

  • 照明器具自体が古く、光量が安定していない
  • 複数種類の照明が混在している
  • 窓からの自然光と室内照明が混ざっている
  • 調光器が使われている
  • シャッタースピードが意図せず変更されている
  • カメラのオート設定が露出を細かく変えている

このような場合は、撮影設定だけで完全に解決できないことがあります。

可能であれば、撮影に使わない蛍光灯を消す、窓から入る光を調整する、別の照明を追加するなど、撮影環境そのものを見直すことも必要です。

LED 照明でフリッカーが起こる理由

LED 照明は、省電力で発熱が少なく、映像撮影でも広く使われています。

しかし、LED 照明であればフリッカーが起こらないとは限りません。

LED 照明の中には、明るさを調整するために高速で点灯と消灯を繰り返しているものがあります。

この点灯周期とカメラのシャッタースピードが合わない場合、横線や明るさのムラが出ることがあります。

特に注意したいのは、以下のような照明です。

  • 安価な LED 電球
  • 調光機能付きの LED 照明
  • 店舗や施設に常設されている LED 照明
  • 演出用の LED 照明
  • LED パネルライト
  • 大型の LED ビジョン
  • デジタルサイネージ

映像撮影用の照明でも、調光設定や電源環境によってはフリッカーが発生する場合があります。

撮影用の照明を使用する場合も、カメラのモニターだけで判断せず、録画した映像を確認することが大切です。

LED 照明でフリッカーを防ぐための対処法

LED 照明でフリッカーが見つかった場合は、まずシャッタースピードを調整してみます。

カメラによっては、シャッタースピードを細かく調整できるバリアブルシャッターや、高周波フリッカー低減機能が搭載されている場合があります。

通常の 1/50 秒や 1/60 秒で改善しない場合は、シャッタースピードを少しずつ変えながら、横線や明るさのムラが最も目立たない値を探します。

シャッタースピードを少しずつ変えて確認する

LED 照明でフリッカーが出た場合、1/50 秒や 1/60 秒だけでは改善しないことがあります。

その場合は、カメラのバリアブルシャッター機能や高周波フリッカー低減機能を使い、シャッタースピードを少しずつ変えながら、横線が最も目立たない値を探します。

ライブビュー画面で横線の出方を確認しながら調整し、設定後に短いテスト撮影を行いましょう。

ただし、ライブビュー上で横線が消えて見えても、録画した映像では残る場合があります。

必ず録画データを再生し、問題がないことを確認してから本番撮影に入りましょう。

スタジオ撮影風景

照明の明るさを変更する

調光機能付きの LED 照明は、明るさを下げたときにフリッカーが出やすくなることがあります。

撮影用の LED 照明を使う場合は、照明本体を低出力にするのではなく、照明の距離を離す、ディフューズする、ND フィルターを使うなど、別の方法で明るさを調整できる場合もあります。

ただし、照明機材によって適切な運用は異なります。

無理な設定変更を行うのではなく、照明メーカーや機材の仕様も確認しながら調整することが大切です。

別の照明に切り替える

シャッタースピードを調整しても改善しない場合は、照明を変更することも選択肢です。

特に、店舗やオフィスに常設されている照明でフリッカーが強く出る場合は、天井照明を一部消し、撮影用の照明を追加した方が、安定した映像を撮影できることがあります。

人物インタビューなどでは、天井照明をすべて使うよりも、撮影用照明で人物の顔を整え、背景の照明を必要な範囲に抑える方が、色味や明るさをコントロールしやすくなります。

フリッカーレス機能だけに頼らない

カメラには、フリッカーレス撮影やアンチフリッカー、高周波フリッカー低減などの機能が搭載されている場合があります。

これらの機能は、照明によるちらつきを軽減するために役立ちます。

しかし、すべての照明環境で完全にフリッカーをなくせるわけではありません。

特に LED 照明やデジタルサイネージでは、光源の周波数が高く、一般的なフリッカーレス機能では対応しきれない場合があります。

フリッカーレス機能をオンにしたら終わりではなく、撮影前に映像を確認することが大切です。

撮影前は、次のような順番で確認するのがおすすめです。

  • 撮影場所の照明を確認する
  • 地域の電源周波数を確認する
  • フレームレートとシャッタースピードを設定する
  • フリッカーレス機能やバリアブルシャッターを確認する
  • テスト撮影を行う
  • 撮影データを再生して横線や明るさのムラを確認する
  • 問題があれば、設定または照明環境を調整する

撮影前の数分間で確認しておくことで、本番撮影後にフリッカーを見つけるリスクを減らせます。

デジタルサイネージやモニターを撮影する場合の注意点

会社紹介動画や店舗紹介動画、展示会動画などでは、背景にデジタルサイネージやモニターが映り込むことがあります。

このような画面は、通常の室内照明よりもフリッカーや縞模様が出やすい場合があります。

画面のリフレッシュレートや明るさ、カメラのシャッタースピードが合わないと、画面の一部が暗くなったり、横線が流れたりすることがあります。

モニター撮影時に確認したいこと

  • 画面の明るさを上げすぎていないか
  • モニターのリフレッシュレートを変更できるか
  • カメラのシャッタースピードを細かく調整できるか
  • 撮影中に画面の内容が変わりすぎないか
  • 画面と人物の露出差が大きすぎないか
  • 画面の色が人物の肌へ影響していないか  

特に、背景のモニターを見せたいインタビュー撮影では、人物に合わせて露出を決めるとモニターが白飛びしやすく、モニターに合わせると人物が暗くなることがあります。

フリッカーだけでなく、露出や色かぶりも含めてテスト撮影を行い、最適な位置・明るさ・シャッタースピードを探すことが大切です。

撮影前に確認したいフリッカー対策チェックリスト

フリッカー対策は、本番撮影の直前ではなく、できるだけ早い段階で確認しておくことが重要です。

ミュージックビデオの撮影風景

ロケハンや撮影準備の際には、以下の項目を確認しましょう。

  • 撮影場所は 50 Hz 地域か、60 Hz 地域か
  • 天井照明は蛍光灯か、LED か
  • 照明に調光機能が付いているか
  • 窓からの自然光と室内照明が混ざっていないか
  • 使用するフレームレートとシャッタースピードは適切か
  • カメラにフリッカーレス機能やバリアブルシャッター機能があるか
  • テスト撮影した映像に横線や明るさのムラがないか
  • 人物の肌や白い壁に色の変化が出ていないか
  • 背景のモニターやサイネージに縞模様が出ていないか
  • 照明を変更・消灯・追加できるか  

このような確認を行うことで、撮影後の修正や撮り直しを減らしやすくなります。

IZM.PROが撮影前に大切にしていること

IZM.PROでは、企業 PR 動画や採用動画、インタビュー動画を撮影する際に、カメラの設定だけでなく、撮影場所の照明環境も確認しながら進めています。

同じ室内でも、天井照明の種類、窓から入る自然光、壁の色、照明の設置位置によって、映像の明るさや色味は大きく変わります。

そのため、撮影当日は、カメラのフレームレートやシャッタースピードを決めるだけでなく、テスト撮影を行い、フリッカーや露出、色味を確認してから本番に入ることを大切にしています。

また、企業によっては、

「会議室の照明をそのまま使いたい」

「工場の稼働を止めずに撮影したい」

「店舗の雰囲気を残しながら人物をきれいに撮りたい」

といったご希望もあります。

IZM.PROでは、撮影場所の環境や映像の目的に合わせて、使用する照明、カメラ設定、撮影方法をご提案しています。

照明のちらつきや色味が不安な場合も、撮影前の段階からお気軽にご相談ください。

おわりに

動画撮影中に照明がチラつく原因の多くは、照明の点灯周期とカメラのシャッタースピードが合っていないことです。

特に蛍光灯や一部の LED 照明、デジタルサイネージなどの下では、フリッカーによる横線や明るさのムラが出ることがあります。

フリッカーを防ぐためには、以下のポイントを押さえることが大切です。

  • 撮影場所の電源周波数を確認する
  • 地域に合わせてフレームレートとシャッタースピードを設定する
  • 蛍光灯下では、50 Hz 地域なら 25 fps・1/50 秒、60 Hz 地域なら 30 fps・1/60 秒を基準にする
  • LED 照明では、バリアブルシャッターや高周波フリッカー低減機能も活用する
  • フリッカーレス機能だけに頼らず、テスト撮影で確認する
  • 改善しない場合は、照明の明るさや種類、配置を見直す  

フリッカーは、編集で完全に修正することが難しい場合もあります。

本番撮影前に映像を確認し、設定と照明環境を整えておくことで、安定した映像を撮影しやすくなります。

IZM.PROでは、企業 PR 動画、採用動画、インタビュー動画などを、撮影場所の環境確認からカメラ設定、照明設計まで含めてご提案しています。

動画撮影で照明のちらつきが不安な方や、社内・店舗・工場での撮影をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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